利用方法
データ利用について
表示される観測値は速報値であり、不良データが含まれることがあります。このため実際とは異なる流況が表現されることがあります。使用に際しては、この点について十分に留意頂きますようお願いいたします。なお、観測値および精度を公的に保証するものではありません。データの利用に際しまして、利用者の責任においての利用をお願いいたします。宮崎県はデータの利用によるいかなる損害、不利益に関して一切の責任を持ちません。なお、商用での利用は禁止とさせて頂きます。
データ利用方法について
【利用上の注意】
状況によっては欠測する場合があります。予めご了承ください。
なお、本サイトはInternetExplorer11、Edge及びChromeで動作確認をしています。
【地図表示】
表層の流況(流向・流速)を1時間毎に観測し、その結果を3kmメッシュの画像データとして配信します。
【時系列表示】
観測範囲内の代表地点(沿岸地点、沖合1および沖合2:[時系列表示]参照)における時系列の観測結果を表示します。時系列表示の期間は、3日間、1週間および1か月とします。
【ダウンロード】
流況波高データ:0時~23時までの1時間ごとに観測した24個のデータを、1日単位の圧縮ファイルとしてダウンロードできます。
CHTファイルのデータフォーマットについて
状況によっては欠測する場合があります。予めご了承ください。
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【地図表示】
表層の流況(流向・流速)を1時間毎に観測し、その結果を3kmメッシュの画像データとして配信します。
【時系列表示】
観測範囲内の代表地点(沿岸地点、沖合1および沖合2:[時系列表示]参照)における時系列の観測結果を表示します。時系列表示の期間は、3日間、1週間および1か月とします。
【ダウンロード】
流況波高データ:0時~23時までの1時間ごとに観測した24個のデータを、1日単位の圧縮ファイルとしてダウンロードできます。
CHTファイルのデータフォーマットについて
観測緒元
(1)観測エリアについて
日向灘(観測範囲図)
(2)観測機器について
海洋レーダは、短波帯の電波を海に向かって発射し、反射してきた電波を捉えて解析する事で、海の表面近くの動き(流況)を知ることができる装置です。
日向灘の流況を観測するため、13.5MHz帯の電波を用いたレーダ局を日向市美々津および宮崎市熊野の2箇所に設置しました。海洋レーダの仕様は以下のとおりです。
日向灘の流況を観測するため、13.5MHz帯の電波を用いたレーダ局を日向市美々津および宮崎市熊野の2箇所に設置しました。海洋レーダの仕様は以下のとおりです。
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
レーダ諸元 | 周波数 | 13.5MHz | |
占有周波数帯域幅 | 100kHz以下 | ||
等価等方輻射電力 | +25dBW以下 | ||
変調方式 | FMICW | ||
空間諸元 | 観測範囲 | 距離 | 格子毎に3~100km |
方位 | ±60°以上 | ||
距離分解能 | 3km(掃引周波数幅50kHz) | ||
方位分解能 | 7.5° | ||
測定格子間隔 | 3km以内 | ||
時間諸元 | 観測周期 | 通常1観測/1時間 | |
観測性能 | 観測流速範囲 | 約±3.5m/s |
(3)観測原理について
①ブラッグ共鳴散乱
海洋レーダは、ブラッグ散乱共鳴機構を利用して、海象情報を観測します。使用するレーダの波(周波数約13.5MHz、波長λr約22.2m)を波浪成分波(波長λw約11m)にブラッグ共鳴させて、この波浪成分波からのエコーを受信することによって、海の流れと波浪情報を遠隔(リモート)観測することができます。
②海洋レーダで観測する流速(視線方向流速)
海の表層流は、ドップラースペクトルの1次散乱ピーク周波数から求めることができます。海洋レーダで観測する流れは、波(約11mの波長)の位相速度と流速の和となります。この波は、理論的に位相速度(416.7cm/s、周波数換算:0.375Hz)をもちます。よってこの波の位相速度を差し引くことにより、視線方向(アンテナ方向)の流速を算出することができます。 具体的には、Fdから Fd0を引くことは、共鳴した波浪の位相速度分を引き、表層流分(FD-FD0)が得られます。ここで注意すべき点としては、周波数FDは、視線方向(アンテナ方向)でのドップラー周波数であることで、流速は、視線方向(アンテナ方向)の流れとなり、正の流れはアンテナに向かってくる流れとなり、負の流れは遠ざかる流れとなります。
③流向流速分布(視線方向流速のベクトル合成)
海洋レーダ1局では、視線方向の流速しかわからないため、ベクトル合成を行うため、最低2局以上必要です。また、ベクトル合成を精度よく行うためには、2局の視線方向ビームを90度に近くなるように設置する必要です。これは、観測データにノイズが入ることで視線方向流速に流速誤差が含まれ、ベクトル合成する際にその交差角度が90度から離れるとその影響が大きくなるためです。このため海洋レーダの配置計画では、レーダ局間のビーム交差角度及びノイズの影響による流速誤差をなるべく少なくするように設置しています。
海洋レーダは、ブラッグ散乱共鳴機構を利用して、海象情報を観測します。使用するレーダの波(周波数約13.5MHz、波長λr約22.2m)を波浪成分波(波長λw約11m)にブラッグ共鳴させて、この波浪成分波からのエコーを受信することによって、海の流れと波浪情報を遠隔(リモート)観測することができます。
②海洋レーダで観測する流速(視線方向流速)
海の表層流は、ドップラースペクトルの1次散乱ピーク周波数から求めることができます。海洋レーダで観測する流れは、波(約11mの波長)の位相速度と流速の和となります。この波は、理論的に位相速度(416.7cm/s、周波数換算:0.375Hz)をもちます。よってこの波の位相速度を差し引くことにより、視線方向(アンテナ方向)の流速を算出することができます。 具体的には、Fdから Fd0を引くことは、共鳴した波浪の位相速度分を引き、表層流分(FD-FD0)が得られます。ここで注意すべき点としては、周波数FDは、視線方向(アンテナ方向)でのドップラー周波数であることで、流速は、視線方向(アンテナ方向)の流れとなり、正の流れはアンテナに向かってくる流れとなり、負の流れは遠ざかる流れとなります。
③流向流速分布(視線方向流速のベクトル合成)
海洋レーダ1局では、視線方向の流速しかわからないため、ベクトル合成を行うため、最低2局以上必要です。また、ベクトル合成を精度よく行うためには、2局の視線方向ビームを90度に近くなるように設置する必要です。これは、観測データにノイズが入ることで視線方向流速に流速誤差が含まれ、ベクトル合成する際にその交差角度が90度から離れるとその影響が大きくなるためです。このため海洋レーダの配置計画では、レーダ局間のビーム交差角度及びノイズの影響による流速誤差をなるべく少なくするように設置しています。